お金について

日本ではお金を稼ぎすぎると損【ほどほどがいい】

多くの人はお金に対して、「お金はいくらあっても困らない。稼げるだけ稼げばいい。」と考えています。

テレビやネットで「年商1億円・年収5千万円」と見れば、お金持ちだから困ることは何もないだろうと羨ましいと思うのは当然です。

でもよく考えてみましょう。

その人は何もしないで億単位の年商を稼げるようになったのでしょうか。経営者なら、社員に払う給料はいくらでしょうか。
税金や経費がどれくらいかかるのでしょうか。
純粋に手元に残るお金はいくらでしょうか。

毎年メディアで必ず実業家や芸能人の、「課税逃れ」や「所得隠し」の報道があります。
たくさん稼いでいるから、支払う税金の額も高いのです。それで生活が破綻してしまう人も多いです。

多くのお金を一度でも稼ぐと、そこから稼いでもお金が貯まらないラットレースが始まります。

ではなぜお金を稼いでもお金がたまらない状態になるのか、考えてみましょう。

日本は累進課税。一番得しているのは?

日本には「累進課税制度」という、所得や相続した遺産の額の多い人には多くの税金を、少ない人にはそれなりの税金を負担するしくみがあります。

ということは、所得や遺産の額が増えれば増えるほど、たくさん税金を払わなくてはなりません。

現在の所得金額にかかる所得税率の表です。
稼げば稼ぐほど税金が増えるのは一目瞭然です。

※累進課税|対象となるのはどの税金?税率や計算方法は?-税理士検索フリーhttps://advisors-freee.jp/article/category/cat-big-01/cat-small-02/8992/より抜粋

加えて自営業なら国民保険料も払わなければなりません。
国民保険料も稼げば稼ぐほど支払う額は高くなります。
稼げば稼ぐほど税金をたくさん支払わなければならないので、実際手元に残るお金は思ったほど多くはないのです。

1億円稼いでも、半分近くは税金として徴収されてしまいます。
それを避けるために節税を考えるわけですが、無理な節税はいつかばれます。

日本は税金を払ってない人が一番得

年収約200万円の低所得者といわれる人は、税金を納める額が少ないです。
というか、累進課税制度上、所得が低いほど得です。

お金の価値観が高度成長期世代とロスジェネ以降の世代では、かなり変わっています。高度成長期世代はガツガツ働いてたくさん稼いでお金持ちを目指していますが、ロスジェネ以降の世代は自分のペースで働いて暮らせる収入があればいいという考え方です。

  • 多くを稼ぎ、多くを税金で持っていかれ、その維持に多くを稼ぐ続けないといけない毎日
  • 事足りる分を少ない労力で稼ぎ、税金も最小限となり、維持が楽な毎日

どっちが人生の幸福の視点で最適でしょうか?

ギリギリの生活をしている人が障害年金や生活保護を希望するのは、支払うお金が免除されるのが理由の一つです。

今の不況の日本で最低賃金の月収しか稼げない働き方なら、生活保護など社会保障を受けたほうが楽です。

生活保護・障害年金を受給すれば、住民税・地方税・国民年金・所得税などの支払い義務はなくなります。(ただし自分の思い通りにはお金は使えず、審査があるのでかなり窮屈な生活ですが)

それでも「徴税」がなくなる点から、実はほぼ100%のお金を自分のためだけに使えます。

不用意に稼ぐと税金ラットレースが始まる

あなたが年収1000万円になったとき、働いても全然お金が貯まらないラットレース状態に突入します。

起業してお金を稼ぐことは立派ですが、一度大きく稼ぐとその分翌年の税金があがります。
累進課税の表をもう一度見てみましょう。

年収1000万なら支払う所得税の額は約150万円~200万円超です。ほかにも国民保険料が毎月10万円近くかかります。住民税もあります。

もし、なんらかの事情で翌年年収が300万円になったら、昨年度の税金を払うので精いっぱいとなります。

だから年収1000万円を維持するために、毎年必死で働かなければなりません。

大金を稼ぐことは納税と事業維持のために必死な状態で、決して豊かな余裕のある生活ではありません。

たしかに、ぱっと見華やかな生活をしてるように見えて、実際はヒーヒー言っている人は多いのです。

必要な分だけ稼ぐのが1番バランスがいい

納税率が低い国に移住できるほど圧倒的に稼げるのは、ごく一部の商才のある人です。

(ちなみに移住したから日本への納税義務がなくなるというわけではなく、グレーなだけです。そのうち補足され、過去にさかのぼって徴税されるでしょう)

節税対策をしても、税金を払う額が大幅に減ることはありません。かえって節税対策にお金がかかり、手元に残るお金の額は少なくなります。

毎月まとまったある程度のお金を貯金できるくらいの額を、ストレスなく稼ぐのが日本ではお得で楽な働き方です。一度でも大きく稼ぐと、税金に追い掛け回されて働くことに消耗する生活が待っています。

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