キンコン西野さんやホリエモンさんなどが「評価経済」「信用経済」を声高に提唱し始めて3年ほど経ちました。
今ではネットで活動するインフルエンサーなどは、こぞってそれを提唱していますよね。
でも、僕は思うんです。
信用経済も評価経済もゴミである、と。
もう古い概念だな、と思うんです。
この記事では、その理由と「じゃあ今後はどうなるの?」という話をします。
目次
評価経済、信用経済とは?
他人からの信用や評価が換金できる経済。または評価や信用が明確に価値になり、経済的に豊かになる時代。
初めて聞く人のために説明すれば、こんな感じです。
たとえば、同じ転職コンサルタントという職業が2人あなたの前にいたとして、
- ひとりはまったく知らない人
- もうひとりは有名で知ってる人
どっちに転職の相談をしますか?多くの場合は後者だと思います。たとえそれが3万円ほど高くても、信用できそうな方にいきますよね。
この「評価や信用が金になる」というのが、評価経済、信用経済です。
この概念は、ここ数年で、有名人が提唱し始め、一般層にも急速に浸透しました。
評価経済、信用経済はゴミである
さて、結論から言えば、これらはゴミです。
口悪い感じに言いましたけど、事実ゴミです。
信用経済も評価経済も金稼ぎの道具
よく考えて欲しいんですけど、評価経済も信用経済も、どっちも昔から「そもそもそう」なんですよ
ものを買うときに、ふつうに信用できる店や人から買いますよね?
いいものは、多少値段がはっても買いますよね?
これはその商品や会社に対して、明確な評価や信用があるからですよね。それがなければそもそも買っていないじゃないですか。
そもそも貨幣経済=信用経済、評価経済なんですよ。
これはなにも真新しい概念ではなくって、ただ表現を変えた既存経済そのものです。
要は、インフルエンサーや有名人が「評価や信用(有名である価値)」を換金しやすいようにしたいから、既存経済のアンチテーゼとして耳障りのいい「評価経済、信用経済」という言葉を作っただけです
実際、評価経済だなんだ騒いでる人って、ホリエモンさんやキンコン西野さんのような、そもそも有名な人か、YouTuberなどの有名になった一般人ですよね
彼らは自分が他人に認知されていて、評価も信用もされていることを理解しています。だから「今は信用や評価が重要な時代なんだよー(だから俺たちにはそれがあるからすごいんだよー)」と宣伝する材料にしてるだけなんです
で、それを盲信した人たちが「信用経済やばくね?最高じゃね?」といって群がるわけです。
オンラインサロンという場に。で、インフルエンサーが儲かります。
ね?ただの金稼ぎの道具でしょう?
よくあるファッションニュースの「今季はゆるふわがキモ!」みたいな感じなんですよ。信用経済とか評価経済って。
評価経済や信用経済は、対立をつくる
信用や評価というものはそもそも目に見えない、曖昧なもので、概念ですよね
今は信用してても、来年は違うかもしれないじゃないですか。
しかも、信用している=人間的に優秀という方程式はできないわけです。
恋は盲目という言葉のように、色眼鏡がかかった瞬間、その人の本質ではなく、自分がみたい相手の姿を見ます。
さらに、それが徒党を組むようになると、その中にいない人=信用できない。というふうに感情が動くものです。
特に日本人は、自分のいる環境外の存在には距離をおきがち。
だからAさんコミュニティと対立したBさんコミュニティがあった場合、そこ同士でいがみ合ってしまいます。
別に一生そこにいるわけではないのに。
これがいきすぎると、宗教になり、オ〇ム真理教のような状況になるわけです。
信用という概念はとても不安定だ
3年ほど前、仮想通貨や信用経済という概念がフィーバーしてたときに、VALUというサービスができました。
これは個人の信用を仮想通貨として投資できるようなプラットフォームだったんですが、案の定サービスが停止しました。
◆重要なお知らせ◆
いつもVALUをご利用頂きありがとうございます。この度、お客様の暗号資産をお預かりする業務を断念することとなりました。
それに伴い2020年3月2日 13:00 をもってVAの売買機能提供を終了し、2020年3月31日 13:00 を期限に、お預かりしている暗号資産の返却手続きを進めます。— VALU (@VALU_official) January 15, 2020
同じく、フレンドファンディングという、友情的な雰囲気で知り合いにお金を渡せるpolcaというサービスも停止。
【重要なお知らせ】
「polca(ポルカ)」は2020年10月1日をもって終了させていただく運びとなりました。ユーザーのみなさまには、これまでのご利用を心より感謝しております。
サービス提供終了までの流れは以下の記事をご参考ください。https://t.co/pWBYjD4o3e— polca🥟ポルカ(フレンドファンディング) (@polca_jp) January 27, 2020
評価経済、信用経済という割には、それを売りにしたサービスは軒並み終了しているんです。
この理由はカンタンです。
信用というものの価値は不安定だからです。
人の興味や関心、好意というのは、1分1秒変化します。
好きなアーティストが変わるように。
今日は信用されてても、5分後に不慮の事故で人を殺めてしまい、犯罪者になるかもしれません。
そうなったとき、今信用してくれてる人が、そのまま信用してくれるかといえばどうでしょうか?
よほど深い関係でない限り、距離を置かれますよね。
人が他人に抱く信用や信頼、評価というものは、それくらい不安定なんです。
だから、それを経済に利用するのは、不安定な資本主義だということ。
今人気のインフルエンサーも、10年後にはほとんどが消えているはずです。企業生存率ですら、10年で98%近くは消えるので。
つまり、信用経済や評価経済なるものは、そこまで長く続くものではないんです。
信用経済と評価経済のあとは○○経済
では、今後、経済はどうアップデートされるのでしょうか?
答えから言えば「交換経済」だと、僕は思います。
言い換えれば、物々交換経済です。
いやいや、今も貨幣を使った交換経済だよね?
と、もっともな意見がきそうですが、僕の言っている交換経済は文字通り「モノとモノの交換」です。
俺、料理作る。
お前、食う
そのかわり、掃除して。
こんな世界です。
貨幣を通さずに、その人が生み出せる価値やモノをそのまま交換、循環させる。
そこには野菜を作る人がいて、肉を作る人がいて、みんなの家の掃除をする人がいて、料理する人がいて、音楽担当がいて…。
そういう、昔ながらの交換経済が今後はまた主流になっていくのではないかと。
もちろん、既存の貨幣経済は残ります。
でも、交換経済を取り入れた独自集団のようなものは多く生まれるのでは?と予想していて、そこには独自の仮想通貨などが流通し、交換できるモノや価値が提供できないときにそれを代わりになるような感じ。
そうやって、その人が提供できる価値を担保に生活するのが、いわゆる自然美だと思うんです。
そのために、今僕たちは「自分の価値」をみつけるための旅をするべきです。
貨幣経済や社会システムが崩壊しても「自分はこれが提供できるしどうにかなる」といえるなにかを。
僕は、数年後に小さくですがそういう交換経済集団を作りたいと思っています。
これは競争や資本主義、既存システムからの脱却をし、自然美的な生き方を実践したいからです。
そのために、無料メルマガで、読者自身が自分の価値をみつけ、つくれるようなコンテンツを提供し、基準を満たせる人を探しているわけです。
いってしまえば、経済5.0。
そこを見据えうごきましょう。