「お金が欲しい!」と思っても、自分に必要なお金がいくらなのか?を理解していないと逆に借金を抱え不幸になるだけです。
お金はあればあるほどいい!
そう考える人は多いですが、本当にそうでしょうか?
少なくとも、僕自身は億の収益を得ていましたが、そうは思えません。
1億円稼ぐ必要って本当にある?
1億円を手にすれば、不自由ない幸せな人生が本当に送れるのでしょうか?
SNSで「月収100万円になる秘策を教えます」「あなたも億り人に」と、情報商材屋がつぶやいています。この手の情報はとても増えています。
理由は簡単、月収100万円になることを望み、1億円を手に入れたい人がたくさんいるからです。
僕のまわりにも「1億円欲しい」が口癖の人がいますが、なぜ必要なのか?具体的な理由が説明できた人は多くないです。
では一億円稼ぐために何をすればいいでしょうか?凡人にまともな方法がわかるわけがありません。わからないから稼げてないのですから。
そんな人が多いから情報商材屋や詐欺師がまかり通るのです。
真っ当なビジネスで1億円稼ぐなら、かなりの努力が必要です。稼ぎ続けるのは、もっと大変です。
でもその労力を費やしても、1億円稼げるかわからないのが現実です。そしてリスクも伴います。
なにより、1億円稼ぐこと=人生的に幸せになれるではないんです。
お金を稼ぐために、友達づきあいや家族と過ごす時間を犠牲にし、趣味に使うお金も節約する生活は豊かでしょうか?
1億円稼いでも、税金で半分近くもっていかれ、翌年もその税金のために稼ぎ「続け」ないといけない人生は、幸せでしょうか?
1億円の収入がないと、幸せな人生は送れないのでしょうか?
必要以上にお金を欲しがる人生は、ただお金に消耗させられるむなしい人生だと思います。
自分の必要なお金の量を計算しよう
自分に必要なお金がいくらか計算するのに重要なのが「必要量+α」という考えです。
必要な支出があっても少し余るくらいの金額を考えるのが最適です。
①あなたの生活必需額は?
あなたが1ヵ月生活するために必要なお金はいくらでしょうか?
ひとり暮らしの20代後半の独身男女を例に計算してみましょう。
- 家賃はワンルームマンションで約5万円(住む場所によって金額は違いますが)
- 食費はたまの外食を含めて約2万円
- 光熱費1万円・通信費1万円
- 飲み会などの交際費は2万円
- シャンプーコンディショナーなどの衛生用品は1000円
- 化粧品は3000円
- 洋服を数か月に1回1万円
だいたい1ヵ月最低約12万円あれば生活できますよね。
約12万円の収入から支出金額をこえなければ、お金が減ることはありません。
うまくやれば手取り15万円あれば生活できてしまいます。
一度自分が何にお金を使っているか計算してみましょう。
今は無料家計簿アプリが充実してるので、活用してみてはいかがでしょうか。
②自分に必要な+α分の金額を知る
次に、いざというときに使うお金を作りましょう。
億単位の収入がなくても、自分の必要最低限の支出に数万円プラスすれば余裕で貯金ができます。
趣味や娯楽に使うお金も捻出できますよね。
数万円支払うイベントは年に数回として、映画・読書・動画配信サービスの利用など月額約1万円、エステやマッサージを月1回利用するとしてこれも月額約1万円で合計約2万円でしょうか。
仕事抜きの友達と遊びに行く時やデートにかかる費用は約2万円、特別なイベントじゃない限りはそれほどかからないでしょう。
合計約6万円あれば、自分の楽しみに使えますよね。
最低限の生活費約12万円に自分の楽しみに使うお金約6万円、合計約18万円あれば割と楽しく生活できます。
それに2~3万円毎月貯金ができれば、さらに余裕がある生活ができます。自己投資をしたり、副業の資金に充てる余裕もできます。
そう考えると、貯金や自己投資が楽しめる生活ができる独身者の月収は、大体月収20万円~30万円くらいですね。
割と現実的な金額ではないでしょうか?
子どもがいる家族は必要最低限の支出は独身男女の倍以上はかかると考えても、大体月収40万円~60万円あれば貯金ができて家族の余暇が楽しめ、教育費などの備えもできるでしょう。
共働きであれば意外とできる数字ですし、僕の友人では家族4人、家賃7万円前後で月25万円ほどの支出で生活している人もいます。
多くの人は、一般的な生活の範疇であれば1億円もの収入はなくてもいいわけです。
必要量+αの金額が得られるように、本業を頑張ったり、足りないなら副業や複業をするだけでいいわけですね。
この必要なお金の量を理解したうえで、先を決めよう
副業ブームですが、あなたが本業で自分が必要なお金を稼げているなら、副業はするべきではありません。
副業する時間があれば、本業でもっと成果を上げるスキルアップに時間を使いましょう。
稼げる本業を優先するほうが、精神的にも肉体的にも疲れません。
副業は余暇や余剰金でするものです。
それと副業は時代の影響を受けるリスクがあるので、業種によっては稼げなくなります。
ブログとアフィリエイトがいい例で、2020年現在はかなり難易度が高く、稼げなくなった人も爆増しています。
グーグルによってアフィリエイトがオワコン化されたお陰様で、法人設立して約10年目にして、2019年は初の赤字決算となりました。不動産の減価償却分を赤字が上回っていたら、銀行から激しく責め寄られる恐れが大なので、危ないところでした。今年と来年はとにかく怯むことなくチャレンジし続けます。
— 堀田かつひこ・ゆる投資スタイル (@jukucho7) February 22, 2020
こういうリスクがあることを念頭に入れておきましょう。安易に副業を神格化すると、あとで後悔するかも?
ぼんやりと「1億円欲しい」と思う前に、自分に必要な支出を把握して、現実的な数字を知っておきましょう。1億円稼ぐにしても、まずはそこからです。