前回の記事 “ベイトリールから学ぶ「めんどくさい」を愛する大切さ【釣りと人生の共通点】“では、
めんどくさいは人生において大事だよ~
っていう話をしました。また、ぼくら人間がめんどくさいことができない理由はこちらです↓
でも、めんどくさいことを避けていては、人生は広がりません。
そこで今回は、このめんどくさいを楽しむための要素についてお話しします。動画もぜひ見てね!
目次
赤潮から学ぶ、無自覚という恐怖
大前提としてぼくたち人間は「無自覚」にまみれています。言い換えれば、思考停止とも言えます。
例えば、赤潮。海が赤くなる、いわゆる海の汚れですが、これって釣り人たちの無自覚のせいで起こっているんです。
原因はサビキという、撒き餌で魚をおびき寄せる方法。これにはオキアミっていうエビみたいなプランクトンがよくつかわれます。
これ、みんなこう考えて使ってるんですよ。
「プランクトンだし、自然に分解されるだろう」
って。確かに分解はされます。間違ってない。でも、自然に分解される許容量というものが自然にはあるんです。
ぼくたちの肝臓も、無尽蔵にアルコールを分解してくれはしないですよね(一部の人外クラスの酒豪を除いて。笑)。限界値を超えたアルコールを摂取すれば、二日酔いや最悪、命を落とします。
これと同じで、
- 自然に分解されるから大丈夫という「無自覚」な思い込みで、
- 多くの人間が海に撒き餌をするから、
- 自然の分解許容量を超えるプランクトンが海に蓄積されて、汚れる
というメカニズムなわけです。
人生は、無自覚にあふれている
心当たりはないですか?
「なぜか明確な理由は説明できないけど、そういうもんだ」って納得してしまってること。
- 学校に行くのは大事なことだ
- 成績がいいやつは人として優秀だ
- 人殺しは最悪だ。犯罪者だ。
- あいつはこういうやつだから、これやっても怒らないだろう
などなど。
でもこれらって、よく考えると謎くないですか?
成績がいい人は、学習という面では優秀です。でも、成績がいいからといって「人として優秀」とは限らないわけです。
東大医学部を首席で卒業した人殺し
というフレーズからどういう印象を抱くでしょうか?
東大医学部主席…だけみると、めっちゃ優秀そうですよね。でも、人殺しとついた瞬間、それは逆転します。
でも、人殺しといえど、その動機が「昔、家族を殺されたがその犯人は少年法で裁かれなかった。だから復讐した。」だったらどうでしょう?
悪いことですが「人として絶対悪」とは言えないはずです。
こんな感じで、人生は無自覚にあふれていて、その世界で生きてきた我々大人が、親や教師になり、その無自覚を伝染させていくわけです。悪気なく。
さっきの赤潮の話でも、みんな悪気なんてないんです。でも結果として、無自覚ゆえの悪気を発揮してしまっているわけです。
だからぼくらは、この「無自覚」をとことん意識しようぜっていう話です。
ホメオスタシスを理解し、思考の台の狭さを認識する
自分が知らないから、悪気なく無自覚のままでいてしまう。それは仕方ない…と思ってしまうその原理こそがホメオスタシスです。
ホメオスタシスとは?
恒常性の原理ともいう。体を一定の状態に保とうとする原理。暑いと汗かいたりってのがそれ。これは思考や精神にも当てはまるっていうのが赤原の持論
人は今の状態に無自覚に快適さを感じてるものです。いわゆるコンフォートゾーンというやつ。
人は現状維持を無自覚に選び、変わることを避けます。変わるのには大きなエネルギーがいるから。
これを変える方法が、自分の「思考の台」に知らないことがたくさんあることを認識することです。
釣りを例に、思考の台の広げ方を解説します
釣りには、こだわりを持つ人が多いです。
- 俺はこういう釣りをしたいから、この道具を使う
- この道具がなれてるから、他は使いたくない
- 大物をとにかく狙いたい
などなど。
これらのこだわりは尊重すべきものだけど、そのかわりそれらのこだわりというのは「やらない理由」にもなっているよねって話。
体験したことのあるもの=コンフォートゾーンにいたいから、未体験なもの=思考の台の外にあるものを「無自覚」に避けてしまう。
すべて、つながっていますね。
別の視点からみれば、こだわりとは、依存ともいえるわけです。
ただ、無知な自分を体験し、一番成長するための情報量が多いのは、やり始めです。
このやり始めの状態は、苦戦するからこそ「どうしたらいい?」と思考する回数が圧倒的に増えます。
この試行錯誤のプロセスが、思考の台を広げてくれるわけです。
だから、めんどくさがらずにいろいろ挑戦しましょうよと。
ここで、ちょっと思考テストをば。笑
思考テスト① 大きな魚のほうが価値があるって本当か?
あなたが釣りをしたとして、大きい魚と小さい魚、どっちが価値があるって感じますか?
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おそらく大半の人が、大きい魚だと考えたんじゃないでしょうか?
でも、それってなんでですか?
おそらくは、大きい魚のほうが釣るのが難しいという無自覚な思い込みがあるからです。
まあ、事実難しいんですけど。笑
でも、命の価値としては小さい魚も同じです。でも、小さい魚はぞんざいに扱われます。
これを人間に置き換えて考えてみると、おかしなことになりますよね。大人と、これからの未来を支える子供。子供をぞんざいに扱えますか?と。
思考テスト② 魚はなぜ餌に食いつくのか?
魚の視力は0.1程度しかないといいます。この視力は、2Mくらいの距離までしか見えません。
つまり、ほとんどの魚はほんと近くしか見えてないし、見えてもそれが餌だとどこで判断してるのでしょうか?
動き?におい?
ではどういう動きに反応してるのでしょうか?ここを突き詰めると、釣り竿の動かし方をどう海と調和させるのか?という思考が生まれます。
でも、ここでひとつ、疑問が浮かびます。魚が餌の動きに反応しているとしたら、穴釣りとはなんなのか?と。
穴釣りは、テトラポットなどの隙間にたらして「動かさない」釣りの方法です。魚が餌の動きに反応してるなら、なぜこの釣り方ができるのでしょうか?
ここで、今度は餌のにおいなのか?を考えられます。我々人間は、空気中に伝わる香りによって、おいしそうなものに反応しますよね。
では魚はどうやってそれを感じているのか?魚には鼻はないです。では、水中でどう香りを感じているのか?
などと、釣りは思考の回数が爆増する娯楽です。
もちろん、日常でも視点さえ変えれば、思考の台を広げることはできます。ぜひ、やってみましょう。
まとめ。思考の台を広げるには?
- 思考の台の狭さと、無自覚であることを認識する
- ホメオスタシスを知り「やり始め」を増やす
- そこでの思考や体験を大事にする
そういう目で、何気ない日常を見てみてください。
ぼくは今日も、仲間とともに釣りと自然から学んでいます。
裏よか、はじめました
ぼくのやってるYouTubeチャンネルの裏Ver.です。
自分でいうのもなんですが、結構ディープな経験もしてきているので、あまり表で話せない内容をクローズドな場所で限定公開の動画で出していきます。
毒舌で刺激的な動画をがっつりお届け。もちろん、無料。見てよかったと思ってもらえるとお約束します。
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