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コラム

お金に支配されない方法【2つの思考を得よう】

お金はこの世で一番魅力的な魔物です。
ほとんどの人がお金という魔物に支配されています。

お金があれば豊かに生活できて、問題はすべて解決できると思い込まされています。
お金があると優越感・満足感の他に、「お金持ち」という快楽を得られます。

それと同時に「今のお金を失いたくない」とすべてを疑って、孤立した人生を送ります。
自分に近寄る人は「全員自分の財産が目当て」と思えて、人間関係を作れません。

お金がないと生活費のことしか考えられない日々しか送れません。

いつもお金の計算をして、「もっと割のいい仕事があるはず」「お金がないから不便な生活しかできない」というネガティブな感情しか持てません。
ネガティブな感情は、弱い者への暴力とつながっています。

ではお金と欲望に振り回されない、お金に対して中庸な価値観が持てる考え方にふれてみましょう。

足るを知る

「足るを知る」は「身分相応に満足することを知る」という意味の老子の言葉です

語源は「足るを知る者は富む」で、「人間の欲望にはきりがないが、欲深くならずに分相応のところで満足することができる者は、心が富んで豊かであるということ」という意味です。

資本主義社会に生きていると、常に欲望にさらされます。メディアは次々に物欲を刺激するライフスタイルを提示してきます。

でも多くの人は、理想とされるライフスタイルを手に入れられません。
収入が決して多くなく、お金がないからメディアで取り上げられるような生活はできないからです。

だからいつも「何か足りない」という欠乏感を持たされます。

メディアに振り回されず自分の生活に何が必要か自分で考えることができれば、幸せに暮らせるのではないでしょうか。

ひとり暮らしの学生と4人家族の大黒柱に必要なお金を比べてみる

ひとり暮らしの学生に必要なお金は生活費と交際費です。月7万円から10万円あれば十分暮らしていけます。

光熱費・食費・文房具や洗剤などの生活費は大体3万円あれば十分でしょう。

友達同士やサークルの付き合いといっても、ファミレスやチェーンの居酒屋を利用するので2~3万円くらいで収まるでしょう。学費と家賃は親が出してくれるので、この金額で暮らしていけますよね。

4人家族の大黒柱に必要なお金は約37万円といわれています。家賃あるいは住宅ローン・子どもの教育費・光熱費・通信費・生命保険など、4人分の生活費に加えて必要なお金が加わります。

「足るを知る」の言葉から、ひとり暮らしの学生と4人家族の大黒柱に必要なお金を考えてみましょう。

必要なお金の額は違いますが、必要最低限のお金プラス何かあったときに出せるお金があれば十分暮らせるのではないでしょうか。

足るを知らないお金と物欲に支配された人のお話

「貧乏な家に生まれたから、金が大切なのはよくわかっている」「私はお金のために働いている」が口癖の人がいました。

働き始めて結婚して、一戸建ての家・車をローンで買いました。
理由は「みんな持ってるから」「子どもの頃は借家だったから」です。

リーマンショックで夫はリストラ、彼女は病気をして今まで通り働けなくなり家族の収入は減りました。でも彼女は家も車も手放さず、同じ額のローンを払い続けています。

家を売って借家に住み、車を軽自動車に買い替えれば、かなり家計は楽になります。

しかし「借家に住んで車を持たないのは貧乏人」と彼女は思い込んでいるので、家も車の手放しません。

病気と年齢制限で、彼女は転職できません。今の職場にしがみつくために、仕事のミスがあればヒステリックに怒鳴りつけ、いつもイライラしています。

職場の人からうとまれながら、今も働いています。

周りの価値観に流されず足るを知っていればこうはならなかったのではないでしょうか?

過ぎたるは及ばざるがごとし

「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」が全文の、孔子の言葉です。

「物事の程度を超えた行き過ぎは、不足していることと同じくらいよくないことである」という意味です。

働くのはお金のためですが、「今よりもっとお金がある生活をしたい」と働きすぎるとココロもカラダも壊します。ついでに大切にしてきた人間関係も壊れます。

自分に必要なお金がどれくらいか知っていると、働きすぎることもお金に執着することもありません。

お金を稼ぐのは大事だが、稼ぎすぎても自分を苦しめる

ダブルワークや副業がブームですが、なぜ本業の収入だけでやっていけないのでしょう?

第40代ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカ氏は、消費社会について

「6時間労働の人は、その後もう一つの仕事をし、実際には更に長く働かなければなりません。なぜか?車や、その他色々なものの支払いに追われるからです。」

と話しています。

独立や好きなことを収入源にするための準備として、副業を持つ人はいるでしょう。

でも買った物のローンや高い家賃の支払いのために副業をしている人もいますよね。
メディアにあおられて消費を続け、ローンの支払いのために働き続ける生活が続けば、心身共に消耗・疲弊した人生しか送れません。

ひとりなら年収300万円で十分な暮らしはできるでしょう。

でも「年収300万円は少ない」と世間では言われています。

じゃあ、例えば年収が1億円あったら豊かな生活が送れるのでしょうか?

年収が1億円になると、支払うお金が増えるのです。

税金は約5000千万円、国民保険料は月95万円になります。その税金を払うためには、年収1億円を維持して働き続けなければなりません。

でも残りの5000千万円で、贅沢な生活はできます。その生活レベルを落としたくないので、年収1億円を維持するために働き続けなければなりません。

しかし、変化も激しく不安定なこのご時世、年収1億円を稼ぎ「続ける」というのは、至難の業です。

本当に1億円稼ぎたいですか?

年収300万円で生活できるお金の使い方をするほうが、ココロもカラダも楽で楽しい人生を送れると思いませんか?

程度を超えると不足するー受講料を高額に設定し続けるインストラクター

知人のインストラクターは高額な受講料を設定するので、受講生が集まりません。
経営は「赤字か、ギリギリでやっている」と彼女は話します。

「他のインストラクターはスタジオを持っている」という理由で、駅近で家賃の高いビルにスタジオを借りています。賃貸ですがスタジオや備品の維持費がかかります。

レンタルスタジオを時間単位・1日単位で利用することは、全く考えていません。

人を雇う余裕がないので、「これから自分が経営するときのために」と理由をつけてインストラクター見習いをタダでこき使っています。

「あの人と一緒にいると都合よく利用される」と、受講生だけじゃなくほかのインストラクターも彼女と距離を置くようになりました。

すべてのことにおいて「程度」を理解することは、健全にいきるために大事なことです。

お金に対して中庸な考え方をすること

お金に執着しすぎると、お金と人は離れていきます。

1億円稼いでも全部自分のお金になるわけでなく、1億円に見合った税金や国民保険料の支払いに追われます。

お金を稼ぐために自分の商品の値段を高くすると、顧客は離れて商品は売れません。

お金欲しさにギラついていると、一緒にいると不愉快になるので人は離れていきます。

しかし、自分はどれくらいお金が必要か知っておけば、無理な働き方をせずよい人間関係を保つことができます。

お金はないよりあるほうがいいけれど、適切な量で満足しないと終わりなき地獄を味わうことになるんです。